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悪の華道

台詞総数:24  キャラクター数:2名

魔王
台詞数:12 / 絶対正義などないと言い張る魔族の王。
参謀
台詞数:12 / 元人間。
No./キャラ
台詞、備考
001 魔王
「準備は整ったか」
002 参謀
「はい、ご命令ならいつでも」
003 魔王
「目的は一つだ。世界征服による我々の秩序、ただそれだけ」
004 参謀
「それにはいかなる犠牲も問わないと言うおつもりですね」
005 魔王
「そうだ。邪教の徒は一人残らず始末しろ、芽は大きくなる前に摘んでしまうのだ」
006 参謀
「女子供も区別無く、すべてですか?」
007 魔王
「一人残らず、と言ったろう?」
008 参謀
「しかしですね。私は人情深い性分でして。いささか……良心の呵責というものがですね、疼くのですよ」
009 魔王
「ほう、かつての同胞を手にかけるのは無理と言うのか。やはり人間が魔族と共存など無理だったかな、今更怖気づいたか」
010 参謀
「いいえ、そのような事は決して」
011 魔王
「ならどうしてそのような事に拘る」
012 参謀
「どちらが正しいのか、段々分からなくなってくるんです」
013 魔王
「愚問だな。お前にしてはおかしな事を言う」
014 参謀
「そうでしょうか」
015 魔王
「善と悪は相対的。善などというものは勝者が決める。自らの正義に適わなければ悪と呼ばれるだけのこと。結果的には大した差なんてないんだよ」
016 参謀
「歴史の教科書のように?」
017 魔王
「歴史は勝者のものだ。敗者に未来など無い」
018 参謀
「それは確かにその通りですが」
019 魔王
「何を迷う? 覚悟の上でこちらについたのではなかったか。くだらないことでうじうじと悩むようなお前なら、いらぬ」
020 参謀
「……ええ、そうですね。もう大丈夫。ただ確認がしたかった、確認が出来ただけで良いんです。理想のために貴方の元についたというのに、少し、自分の居場所を見失っていただけです」
021 魔王
「良かろう、すぐ仕事にかかれ。分かりきった事を問いかけた罪は重たいぞ」
022 参謀
「覚悟しております」
023 魔王
「腐った林檎は早めに取り除かなければ、他のものまで腐らせてしまう。早ければ早いほど良いぞ」
024 参謀
「自分の事のようで耳が痛いです。――我々の目的のためには手段は問わない、ですね? お任せ下さい」

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