SCRIPT:SHORT

軍曹の憂鬱

台詞総数:27  キャラクター数:2名

少尉
台詞数:14 / 気さくで穏やか。
軍曹
台詞数:13 / 怠惰な通信兵。

男性を想定して書いてますが、男女でも女男でも女女でも。

No./キャラ
台詞、備考
001 少尉
「浮かない顔をしてどうした、軍曹。任務中だ、たるんでるぞ」
002 軍曹
「ああ少尉殿。こちとら三日連続徹夜で張りこみ、ようやっと交代できたところです。それまで一日中ずっと電鍵でんけんを叩く羽目に……耳鳴りにも悩まされるし、堪りませんよ」
003 少尉
「それは手首が動かなくなりそうだな……。普段から訓練を怠っていると、そういう時に真っ先にバテるから」
004 軍曹
「ははは……何故知ってるんですか」
005 少尉
「おや、意外な事を言う。まさか私が気が付かなかったとでも思うか?」
006 軍曹
「うっ……お前が幼馴染じゃなければ今頃こってり絞られてるね」
007 少尉
「これに懲りたのなら、精進しろ。中尉殿に知れたらこの程度じゃ済まなくなる」
008 軍曹
「そ、想像したくない想像したくない。勿論分かってますとも!」
009 少尉
「それで、今担当をしているのは噂の新人かね」
010 軍曹
「ええそうです。半年前に入って来たばかりの」
011 少尉
「どうだ、少しは使えるようになったか?」
012 軍曹
「まだまだ実戦で使えるレベルには至ってませんよ。分速40字じゃ到底間に合わない。あれで索敵に出したら、報告が終わる前に撃たれる」
013 少尉
「せめて60字は達成して貰わないとな。どうした、暗い顔をして」
014 軍曹
「うう……訓練学校時代の悪夢が蘇るようだ……」
015 少尉
「ああ、そういえば、当時寝言で信号呟きだす程魘されてたな」
016 軍曹
「今頃例の新人君も同じ思いだろうな。そこらの文字が信号に見えるようになるまで刷り込まれるんだ」
017 少尉
「しかし成績の悪かった君が教育係になるとは、人手が足りないのか」
018 軍曹
「失礼な言い方をするな。通信で成績が悪かった事はないぞ」
019 少尉
「猛特訓の成果だよ」
020 軍曹
「笑うな! それより、少尉が世間話なんかしてて良いのか?」
021 少尉
「報告書を受け取りに来たついでだよ。偶然見かけたから声をかけてみただけさ。話すのも久しぶりだったしね」
022 軍曹
「お前もそんな調子じゃ上官に怒られるぞ」
023 少尉
「気を付けるよ。最近不穏な噂が絶えないからね、これから大変な事になりそうだ」
024 軍曹
「そうだな。こんな事をしてる場合じゃない、早く訓練に戻らないと」
025 少尉
「頑張ってくれよ。無理はするな、だけど無茶はしてもらうから覚悟しておいてくれ」
026 軍曹
了解ラジャ……って言おうと思ったけど、どういう意味だそりゃあ、どっちも同じじゃないか」
027 少尉
「微妙な違いが分からないなら気にするな。それじゃあ」

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